ハルヒ「寒いわね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「ちょっと、こっち」
キョン「?」
ハルヒ「このコート着なさいよ」
キョン「いいけど、何故室内で?」
ハルヒ「それを着て、あたしの後ろに座りなさい!」
キョン「…」
ハルヒ「いいわね! ぬっくぬくよ!」
キョン「狭い。近い。息苦しい」
ハルヒ「いいじゃない! あたしは幸せよ!」
キョン「……我が道を行くなお前は」
ハルヒ「何度席替えしても、あたしはキョンの後ろになるのね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「たまには前に座ってみたいわ」
キョン「ん? じゃあ次の時間、席交換してみるか?」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「やっぱり嫌! キョン、あんたはこっち!」
キョン「っと、なんだ急に」
ハルヒ「あたしが前じゃ視界にキョンが入らないじゃないの! 背中もなでなでできない!」
キョン「そんなことしてたのかお前……」
ハルヒ「ねぇキョン! 白髪あるわよ白髪!」
キョン「抜くなよ……いてっ! 抜くなって!」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「ん」
キョン「なんだお前、眠いのか」
ハルヒ「昨日眠れなかったのよ。眠いわね」
ハルヒ「それに電車って、足元から暖房が出てるじゃない? これは……反則よ」
キョン「あったかいよな」
ハルヒ「そうだわキョン! 寝る!」
キョン「まあそれはいいけど、なにを思いついたんだ」
ハルヒ「キョン枕よ!」
キョン「……?」
ハルヒ「丁度誰もいないわ。寄りかかるから腕を廻しなさい!」
キョン「はいよ。なんというか、もっとこう……自然にできないものかねそれ」
ハルヒ「zzz」
キョン「早いなおい」
キョン妹「キョンくーん。ハルにゃん来たよー」
ハルヒ「風邪ひいたって? 看病しに来たわよ!」
キョン「……いっきしっ!」
ハルヒ「熱あるの?」
キョン「あぁ。うつるとアレだ。帰れって」
ハルヒ「嫌よ! なんのタメに学校休んだと思ってるのよ!」
キョン「……そうだよな。この時間にお前がココに居るのはおかしいよな」
キョン妹「ハルにゃんずる休み?」
キョン「あとなんでお前も居るんだよ」
キョン妹「学級閉鎖!」
キョン「……流行ってるなぁ」
ハルヒ「おかゆ作るわ! 台所に行きましょう妹ちゃん!」
キョン妹「いくー」
ハルヒ「あーん」
キョン「あー……あっつ!」
ハルヒ「あ、ごめん!」フーフー
ハルヒ「大丈夫?」
キョン「あぁ。大分、楽になったよ」
ハルヒ「なにかしてほしいことあるなら、言いなさいよ?」
キョン「おぅ。でもなんだ……大丈夫だよ。別に帰っても」
ハルヒ「嫌よ! 折角来たんだもの、もう少し居るわ!」
キョン「…」
ハルヒ「キョンの体調次第では泊まって帰るわよ!」
キョン「そ、それは俺の体調が万全な状態ってことを過程してなのか?」
ハルヒ「なっ……エロキョン!」ナデナデ
キョン「…」
キョン「…」
キョン妹「ハルにゃん強いねー」
ハルヒ「妹ちゃんも中々やるわね! もう一度勝負よ!」ピコピコ
キョン「学校サボってなにやってるんだお前」
キョン妹「もう寝るよ? ハルにゃん泊まっていくの?」
ハルヒ「えぇ! キョンになにかあったら大変だからね!」
キョン妹「じゃああたしも一緒に寝るー」
ハルヒ「ダメよ! 風邪、うつっちゃうじゃない!」
キョン「むー」
キョン「いやおい、お前まさか俺の布団で寝る気じゃ、」
ハルヒ「え? そうだけど?」
キョン「…」
ハルヒ「キョンのジャージ大きいわね。スースーするわ」
キョン「仕方ないだろ。じゃあ制服で寝るのか? というか、マジでうつっても知らんぞ?」
ハルヒ「平気よ。第一、あんたもう元気じゃない」
キョン「……なにしに来たんだお前」
ハルヒ「看病しに来たに決まってるじゃない!」
キョン「…」
ハルヒ「zzz」
キョン「そして俺より先に寝るのか」
ハルヒ「zzz」
キョン「……可愛いな」
ハルヒ「んんっ」
キョン「……隣に妹が居なければな……いつのまに潜り込んできたんだこいつは」
キョン妹「くかー」
キョン「…」
ハルヒ「zzz」
キョン「おっかしいなぁ。俺は風邪ひいてたんだけどなぁ」ナデナデ
ハルヒ「んー……キョン……キョーン」
キョン「はいはい」
ハルヒ「あったかいコーヒー買ってきたわ!」
キョン「? お前コーヒー嫌いじゃなかったか?」
ハルヒ「えぇ。しかもブラックよ!」
キョン「意味がわからないな」
ハルヒ「まあいいから飲みなさいよ」
キョン「……苦い」
ハルヒ「あたしも!」
キョン「ほら、零すなよ」
ハルヒ「んっ……うぇー」
キョン「あったくて苦い、最強の飲み物だな」
ハルヒ「甘いのほしいわよね?」
キョン「ん? あぁ、そうだな」
ハルヒ「あげるわ!」チュイーン
キョン「……これが目的か」
ハルヒ「ほらほら! おかえしは?」
キョン「…」チュムーン
古泉「…」ベキベキ
みくる「ひゃぁぁ、スチール缶が……ひゃぁぁっ」
ハルヒ「キョーン」ムギュウウ
キョン「…」
キョン「ハルヒはすぐにくっついてくるな」
ハルヒ「なによ、いいじゃない!」
キョン「甘えんぼさんか?」
ハルヒ「わからないわね! 本能に従った結果?」
キョン「俺にひっつきたいってか」
ハルヒ「キョンに触れてると安心するのよ!」
キョン「そうか。なら仕方ないな」
ハルヒ「もっと早くから告白してればよかったわね」
キョン「まあ、それはそれでいいじゃないか」
ハルヒ「さぁキョン! 駅まで手を繋いで行くわよ! もちろんむぎゅーって繋ぐやつ!」
キョン「はいはい」