ハルヒ「キョンはここ! ここに座りなさい!」(その6)

0258 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 19:57:38.02 05nKr+TH0

ハルヒ「あたし、前に言ったわよね」

キョン「?」

  

ハルヒ「あたしだって所詮、沢山居る人間の中の一人にしかすぎないって」

キョン「あぁ、言ってたな」

ハルヒ「こうやってキョンと幸せな時間を過ごしてても、それは全く一般的な時間にしかすぎない」

キョン「おう」

ハルヒ「だけど……キョンと手を繋げるのはあたしだけなのよね?」

キョン「ん? どうだろうな、妹ともたまに繋がされるかもな」

ハルヒ「そうじゃなくて、こうよ! この繋ぎ方!」

キョン「…」

ハルヒ「お互いの意思が重ならないと、指と指が重ならないでしょ?」

キョン「まあ確かに、一方的には難しいかもな」

ハルヒ「そういうわけであたしは、世界で唯一キョンと手を繋げる人間なの!」

キョン「俺もそうだ。ハルヒのたった一人の恋人ってやつか」

ハルヒ「ふふっ、そう考えるだけでドキドキするわ! いいわね恋人って!」

キョン「そうだな」

  

  

  

0262 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:02:35.35 05nKr+TH0

ハルヒ「でもさでもさ」

キョン「なんだ?」

  

ハルヒ「あたしが告白しなきゃ、あんたもあたしを好きにならなかったでしょ?」

キョン「あぁ、教えてなかったな。いや……その前から、ちょっとは好きだったよ」

ハルヒ「ほんとに?」

キョン「嘘ついてどうすんだよ」

ハルヒ「それもそうね!」

キョン「嬉しそうだな」

ハルヒ「いつも告白されてばかりだったから、するときの気持ちなんてわからなかったわ」

キョン「いい勉強になっただろ?」

ハルヒ「もう二度と実行しないけどね! ……でもそれなら、もう少し待ってみてもよかったのかしら?」

キョン「?」

ハルヒ「あんたに告白されたかなーって」

キョン「んー、どうだろう。俺にそんな度胸はないかもしれないな」

ハルヒ「キョンのヘタレ! まったく、あんたを好きになったあたしに感謝しなさいよねー!」ムギュー

キョン「あぁ、そうするよ。大好きだハルヒ……って、今なら言えるんだけどな」

  

  

0263 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:07:54.09 05nKr+TH0

ハルヒ「キョン、ぎゅーってして!」

キョン「言わずに来ればいいのに」ギュゥ

ハルヒ「あんたにされるのがいいの!」

  

ハルヒ「あー……落ち着くなぁ」

キョン「…」

ハルヒ「今日も昨日と変わらない、普通の一日だったわ」

キョン「お前にとっては退屈だったんじゃないか?」

ハルヒ「そうね。なにか事件の一つでも起きればよかったのに!」

キョン「危ない娘だなぁ」

ハルヒ「……でもね……一日の最後に、こうやってキョンにぎゅっとされるとね?」

キョン「?」

ハルヒ「まあそれでも今日があってよかったとか、そんなことも考えちゃうのよ」

キョン「俺がなんだ、カンフル剤みたいなモンか」

ハルヒ「さぁね? また明日、一日の最後……キョンと分かれる道でこうされると思えば、退屈でも乗り切れそうよ!」

キョン「はは、なんだかプレッシャーじゃないか? それ」

ハルヒ「いいからあんたは黙ってぎゅーってすればいいの! ぎゅーって」ムギュー

  

  

0266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:14:00.47 05nKr+TH0

みくる(大)「キョン君も大人になったんだねー」

キョン「……やめてください。なんか、酷い言われように思えます」

みくる(大)「ふふっ、私もちょっと嫉妬してたんだからね?」

キョン「喜んでいいんですかね、それ」

  

キョン「それで、なにしに来たんですか?」

みくる(大)「あら、そんな言い方する? んー、別になにしにってわけじゃないけどね」

キョン「いいんですか、そんなので」

みくる(大)「幸せの絶頂に居るキョン君と涼宮さんを見てみたいって言ったら、許可が下りたの」

キョン「……それだけで……結構重要なポストに居るんですね」

みくる(大)「禁則事項です♪」

キョン「…」

みくる(大)「まあ私も、もう少しすれば……」

キョン「? こっちの朝比奈さんにもなにかあるんですか?」

みくる(大)「おっと! ふふっ、もちろんそれも、」

キョン「禁則事項、と」

みくる(大)「さぁ、それじゃ帰るわね。涼宮さんのこと、しっかり支えてあげてね?」

キョン「……言われずとも。それじゃ、お元気で」

  

  

0270 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:18:58.01 05nKr+TH0

キョン「…」

ガチャ

ハルヒ「キョン! なんか変な人が居た!」

キョン「?」

  

ハルヒ「なんか、みくるちゃんそっくりだったわ!」

キョン「え……あ、え、あー」

ハルヒ「でもみくるちゃんよりよっぽど大人っぽくて……でもそっくりなの!」

キョン「そうなのか? な、なんだ。似てる人も居るもんだなぁ」

ハルヒ「あーびっくりした……よっと」ポフ

キョン「…」

ハルヒ「ねぇキョン? キョンってさ、大人っぽい人好き?」

キョン「んー……嫌いじゃないな」

ハルヒ「曖昧ね」

キョン「いいじゃないか。まあ今は……こうやって上目遣いで見上げてくるハルヒのほうがいいかな」

ハルヒ「! もー、変なコト言わないでよ!」

キョン「お前が言い出したんじゃないか。っと、前髪になんか付いてるぞ」

ハルヒ「とって!」

キョン「はいはい」

  

  

  

0273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:25:47.69 05nKr+TH0

古泉「以前説明したように、僕の力はこちら側では使えません」

キョン「? なんだいきなり?」

古泉「閉鎖空間に行かないと、超人的なパワーも使えないんです」

キョン「あぁ、そうだったな」

  

古泉「ですが最近、どうにかこちら側でも力を発揮できないか模索中なんですよ」

キョン「? そいつはなんでまた、」

ハルヒ「キョーン! 見つけた!」ムギュゥ

キョン「……苦しい」

ハルヒ「あのねキョン? 観たい映画があるの! 今日から上映!」

キョン「はいよ……っと、ごめんな古泉」

古泉「いいえ。お気になさらずに」

キョン「?」

  

古泉「…」グツグツ

みくる「ふぇぇ……お茶が煮えてますぅ……」

古泉「あはは。やればできるもんですかね、あはははは」

  

  

0278 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:36:26.45 05nKr+TH0

キョン「オレンジのソファーを見つけたんだよ」

ハルヒ「?」

キョン「部室に似合うかなぁって」

ハルヒ「似合わないんじゃない?」

  

キョン「そうだよな。気にするな」

ハルヒ「なによ?」

キョン「言いたかっただけだ」

ハルヒ「意味がわからないわよ!」

キョン「そんなこともあるさ」

ハルヒ「? 熱でもあるの? どれどれ」ピト

キョン「…」カプ

ハルヒ「! む……こ、こら!」

キョン「たまには俺が自分勝手にしてみた」

ハルヒ「もー」

キョン「はは、ごめんよハルヒ」

  

古泉「…」

みくる「…」

古泉「……あぁそうか。ここは閉鎖空間なんだ……あの二人には、僕達は見えてなくて」

みくる「ひいっ」

古泉「あははははははは」

みくる「ふぇぇぇ……」

  

  

  

0289 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/09 20:44:57.78 05nKr+TH0

ハルヒ「SOS団で映画を撮るわよ!」

キョン「いっつもいきなりだなハルヒは」

  

ハルヒ「どんな映画にしようかしら?」

キョン「そうだな……」

みくる「折角キョン君と涼宮さんっていうカップルが居るんですから、ラブストーリーとか?」

ハルヒ「そんなのつまらないわよ! いつもと同じだもの!」

鶴屋「私とゆっきーの華々しい世界とかどうかな!?」

長門「…」

ハルヒ「それもいいけど、多分それ放映できないわ」

キョン「というか、もう普通に一緒なんですね鶴屋さん」

鶴屋「もちろんっさ! ねーゆっきー♪」

長門「…」デコペタン

鶴屋「にょろ……そ、そこはっ」

  

古泉「ホラーでいいじゃないですか。血が観たい人もいるでしょうし」

キョン「え?」

古泉「いいえ。なんでもないですよ」