ハルヒ「夕日が綺麗ねキョン!」
キョン「あぁ、そうだな」
ハルヒ「今日はね、夜になる瞬間を見ようと思うの」
キョン「だから見渡しのいい土手に連れてきたのか」
ハルヒ「一人でこんなことするのは寂しいからね。でも一度はやってみたかったのよ!」
キョン「よかったなぁ。俺がそういうの付き合ってくれる男で」
ハルヒ「自分で言うな!」
キョン「それはそうと、隣に座れ」
ハルヒ「嫌よ。土がスカートについちゃうじゃない」
キョン「おかげで俺のズボンが汚れてると思うんだが」
ハルヒ「いいの!」
キョン「……そんなに俺の膝が好きか?」
ハルヒ「そうじゃないわね。キョンがすきなのよ? わかる?」
キョン「あいよ。わかってますとも」
ハルヒ「……あれ?」
キョン「?」
ハルヒ「いつの間にか暗くなってるじゃない!」
キョン「ん? あら、ほんとだ。話してて気がつかなかったな」
ハルヒ「もう! なんのタメに来たのよ!?」
キョン「まあいいじゃないか。帰るか?」
ハルヒ「……もうちょっと居る。もっとちゃんとぎゅーってしなさいよっ」
キョン「はいはい」ムギュー
ハルヒ「そういえばキョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「あたし、愛してるって言ったことないわ!」
キョン「……俺もないな」
ハルヒ「おかしいわよね! 恋人同士なのに」
キョン「うーん……でも改まって言うのもなんか嫌だなそれ」
ハルヒ「なによ、愛してないっての?」
キョン「いや愛してるけど……」
ハルヒ「ほら言った!」
キョン「……卑怯者」
ハルヒ「好きで事足りるものね。なんだか、愛してるって言葉は大事にしたいかも」
キョン「なぁハルヒ? 俺のこと愛してるか?」
ハルヒ「もちろん!」
キョン「……ちゃんと言えよ」
ハルヒ「嫌よ! もっといいムードのときに言うの! その分沢山好きって言ってあげるわよ!」
キョン「まったく」
ハルヒ「キョン大好き!」スリスリ
ハルヒ「手を貸してキョン!」
キョン「ん」
ハルヒ「見てみなさいよ。同じ制服は沢山居るのに……手を繋いでるのはあたし達だけ!」
キョン「そうだな。視線が少し痛いけどな」
ハルヒ「気にしちゃだめよ! このためにあたしは、頑張ってあんたに告白したんだから!」
キョン「……そうだな。ありがとうハルヒ」
ハルヒ「!! へ、変なコト言わないでよ! ……うん」
キョン「まあなんだ、お前の強引なところさ……それも込みで大好きだよ」
ハルヒ「愛してるって言ってほしいわね」
キョン「ん? 嫌だね。お前が言えよ」
ハルヒ「なによそれ! 仕方ないわね……じゃあ同時に言いましょうよ」
キョン「いいな。いくぞ、せーの」
ハルヒ「愛してるわよ! キョン!」
キョン「…」
ハルヒ「……いい、言いなさいよバカキョン! バカバカ!」ムギュー
キョン「あはは。可愛いなぁハルヒは。ほら、早く行かないと映画始まっちゃうぞ」
ハルヒ「うん!」