ハルヒ「キョンはここ! ここに座りなさい!」(その12)

0886 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 14:33:24.21 xTIvmJFL0

ピリリリr

キョン「zzz」

ピリリリr…

  

キョン「……はっ!?」

キョン「…」

キョン「……やっべ、早く……うおっ!」

バタバタ

  

  

キョン「……ハルヒー……」

ハルヒ「遅い!!」

キョン「うっ、ご、ごめん」

ハルヒ「もう六時半じゃない! ……だから言ったでしょ」

キョン「……もしかして、五時に起きてた?」

ハルヒ「当たり前じゃない!」

キョン「あぁ、ごめん。ほんとにごめんな」

ハルヒ「…」

  

  

0887 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 14:39:16.82 xTIvmJFL0

ハルヒ「ほら行くわよ!」

キョン「っと、どこ行くんだよ」

ハルヒ「…」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「うるさいっ!」

キョン「…」

  

キョン「……公園? へぇ、こんなとこに」

ハルヒ「反省してる?」

キョン「へっ?」

ハルヒ「だから、遅刻したの反省してるのかって聞いてるの!」

キョン「あ、あぁ。反省してるとも。ごめん」

ハルヒ「……許してあげる」

キョン「…」

ハルヒ「ねぇキョン。ブランコ」

キョン「ん? おぅ。いいな、たまにはそういうのも」

  

  

  

0893 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 14:48:45.04 xTIvmJFL0

ハルヒ「うわー、冷たいわね」

キョン「しりが冷えるな……こっち座るか?」

ハルヒ「いい」

キョン「……まだ怒ってる?」

  

ハルヒ「ふふん、怒ってないわよ!」ポフ!

キョン「おっと」

ハルヒ「もっと早くキョンが来てれば、まったりできたんだけどね~」

キョン「いいじゃないか。まだまだ時間はあるさ」

ハルヒ「プラス思考ね……よっと」

キョン「?」

ハルヒ「コーヒー。寒いでしょ? 暖かいの作って持ってきてたの」

キョン「……サンキュ」

ハルヒ「熱いから気をつけないさいよ?」コポポ…

  

  

  

0896 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 14:52:28.56 xTIvmJFL0

キョン「ん……あったかい」

ハルヒ「フー……んぐ」

  

キョン「? コーヒー、飲めるようになったんだな」

ハルヒ「え? あぁ、嫌いだったけど飲めないほどじゃなかったしね」

キョン「にしても甘いコーヒーだけどな」

ハルヒ「うるさいわね! こっちのほうが好きなの!」

キョン「はは、じゃあ仕方ないか」

  

ハルヒ「……この鎖、錆びてる」

キョン「そういうもんだよ」

ハルヒ「そのうち撤去されるのかしら?」

キョン「そうだろうな……なんかちょっと寂しいよな、そういうの」

ハルヒ「…」

キョン「ここはあれか? ハルヒが昔遊んでいたとか」

ハルヒ「そうね」

キョン「お前にもそんな時期はあったんだな……なんか可愛いな、それ」

ハルヒ「なに言ってるのよ! 当たり前じゃない!」

  

  

0899 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 15:02:00.60 xTIvmJFL0

キョン「それは活発な子供だったんだろうな」

ハルヒ「む……否定はしないわ」

  

キョン「男の子とか女の子とか、そんなの関係なしに騒いでたんだろ?」

ハルヒ「うるさいわね!」

キョン「わかりやすいなぁハルヒは」ナデナデ

ハルヒ「…」

キョン「にしてもハルヒ、ブランコに大人が二人座るのはちょっと窮屈じゃないか?」

ハルヒ「なに言ってるのよ、まだまだ子供よ」

キョン「そうじゃなくてだな……まあ、いいけど」

ハルヒ「寒いわね。もっとぎゅーって」

キョン「あいよ」

  

  

  

0900 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 15:05:43.08 xTIvmJFL0

ハルヒ「成長したなぁ……」

キョン「そうだな。フニフニでほこほこだ」

ハルヒ「そ、そこじゃないわよ! バカキョン!」

  

キョン「思ってみれば、不思議なもんだ」

ハルヒ「?」

キョン「ハルヒと出遭った時、正直なんだこの女はって思ってたんだよ」

ハルヒ「…」

キョン「仕方ないだろ? 宇宙人がどうこうとか、出会ったことがない性格の子だった」

ハルヒ「わ、悪かったわね」

キョン「それが今じゃ、こんな風に……朝っぱらから小さなブランコで膝に乗せてるんだもんな」

ハルヒ「いいじゃない」

キョン「もちろん。想像してなかったけど、幸せっちゃあ幸せだ」

ハルヒ「……あたしも」

  

  

  

0902 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 15:10:45.24 xTIvmJFL0

ハルヒ「キョンの傍に居るとね」

キョン「おぅ」

  

ハルヒ「……どきどきして、でも安心して……よくわからなかったの」

キョン「?」

ハルヒ「それが好きだってことに繋がったときは、気が気じゃなかったわよ」

キョン「なんでだよ」

ハルヒ「あたしがそんな普通に、誰かに恋するだなんて……思ってなかったもん」

キョン「…」

ハルヒ「だから、このままじゃダメかなって……告白したのだって、本当に一生懸命だったんだからね!」

キョン「わかってるとも。俺が一番びっくりしたんだから」

ハルヒ「……断られたらあたし、どうなってたのかな」

キョン「さぁな。普段と変わらないかもしれないし……変わってたかもしれない」

ハルヒ「……ありがと」

キョン「なにが?」

ハルヒ「あたしのこと、好きになってくれて」

キョン「……こちらこそ」

  

  

  

0903 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 15:14:04.40 xTIvmJFL0

ハルヒ「来年も、その来年も……ずっとキョンの傍に居れるかな?」

キョン「どうだろうな。先のコトはわからないさ」

ハルヒ「……冗談でもそうだねって言いなさいよ!」

  

キョン「んー……それは本当にわからないんだ。仕方ないさ」

ハルヒ「…」

キョン「まあ今の感じなら、死ぬまで俺の膝、肩、腕。……その他もろもろはハルヒのモノだろうけど」

ハルヒ「うん」

キョン「なにがあるかわからないんだ。しっかり二人で頑張ろうな」

ハルヒ「なにを、どう頑張るのよ?」

キョン「そうだな……適度に甘えて、適度に甘えられてみるとか」

ハルヒ「いつも通りってことね!」

キョン「恐らくな」

ハルヒ「うん! 二人で頑張るわよ! キョン」

キョン「おぅ」

  

  

  

  

0904 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/11 15:18:56.38 xTIvmJFL0

キョン「そろそろ行くか」

ハルヒ「まだ」

キョン「遅刻するぞ」

ハルヒ「……まだしてないもん」

  

キョン「? なにをだよ」

ハルヒ「…」

キョン「おーい。うつむいてちゃわかんないぞー」

ハルヒ「言わないとわからないの!?」

キョン「はは、ごめん。わかってるよ……こっち向いてくれ」

ハルヒ「……ん」

  

キョン「……好きだ、ハルヒ」

ハルヒ「うん……大好き」

キョン「さ、そろそろ行くぞ。学生も増えてきた」

ハルヒ「そうね! 二人乗りで行くわよ!」

キョン「……俺が漕ぐんだよな」

ハルヒ「当たり前じゃない!」

  

ハルヒ「ほら、キョンはここ! ここに座りなさい!」

キョン「……ったく。ちゃんと掴まってろよ? 行くぞハルヒ」

ハルヒ「それ出発! ……大好き、キョン」ムギュゥ